近年日本人の「米離れ」が話題となっています。
平成13年、一般家庭の年間の米消費量が100キロ割ったことから「米離れ」と言われるようになったといいます。
原因は食生活の多様化、少子高齢化、世帯構造の変化など様々な要因が挙げられ今後もさらに加速していくと考えられています。
*お米の栄養✨️
お米には多くの栄養成分が含まれていて、主成分の炭水化物のほかに、たんぱく質・ビタミンB郡・カルシウム・鉄分・マグネシウムなどの栄養成分も含み、バランスの取れた食材だといえます。
主成分である炭水化物は、体内でブドウ糖に分解されて重要なエネルギー源となります。特に人間が1日に消費するエネルギーの約18%を使うとされる脳は、ブドウ糖以外のものをエネルギー栄養素にすることができないため、脳を働かせるためにはブドウ糖が必須です。
さらに、炭水化物の摂取が少なすぎると、一般的に食物繊維の摂取も減少すると共に、脂質やたんぱく質からのエネルギー摂取が増えるため、栄養バランスが崩れやすくなり、逆に健康リスクが高まるともいわれています。
お米は、悪玉コレステロールを増やし心臓疾患へのリスクを高めるといわれている飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を含まないので、健康な体作りに欠かせない食材といえるでしょう。
*1日3食お米を食べても太らない?!
実はお米は太りにくく、人間が活動する上で必要な栄養素が豊富に含まれていることがわかっています。「糖質は太る」と思われがちですがこれは過剰摂取した場合であり、一定量の糖質は私たちにとってなくてはならないエネルギーの供給源なのです。
また、甘いお菓子やパン、ジュースなどに比べて、お米による血糖値の上昇はゆるやかなため、どちらかというとお米は太りにくいです。
他の食品と同様に「食べ方によっては太ることもある」と認識し、食べ方や量を工夫することで、ダイエット効果を得ることもできます。 白米は低脂質、低塩分の優秀な糖質食品です。
白米を玄米や雑穀米に置き換えたり、加えたりすることで栄養素も強化できます。玄米や雑穀米には、糖質、たんぱく質、脂質の代謝を促すビタミンB1、B2、B6、ナイアシンが白米よりも多く含まれます。また、食物繊維が消化管の活動を活発にして、腸内環境を整えます。腸内をお掃除する役割もしているのです。
体全体の健康を増進するためにさまざまな働きをしてくれるお米
日頃からパンや麺類を多く食べがちな人は、1日1回はご飯を食べることから始めてみてはいかがでしょうか。